安定のドラゴンボール感が最高! 映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』もぎたて感想

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マーベルの『アベンジャーズ』に対抗して(?)、DCコミックも『ジャスティス・リーグ』やるぞー!ってことで公開前から盛り上がりまくっていた本作。
この映画が『ジャスティス・リーグ』なんだと勘違いしていた僕は、本作はあくまで『ジャスティス・リーグ』の序章だったってことにエンディングで気づいて、「あ、”ジャスティスの誕生”ってそういうことか。。」と肩透かしをくらった感もありましたが、前作『マン・オブ・スティール』の感想でも書いたように、ドラゴンボールの実写版はアンタにやって欲しかった!と切に感じさせる映像表現力は今回も本当に楽しかった!
“ブロリーvsZ戦士”級の圧倒的なエネルギー量のバトルシーン、僕世代でこの映像にシビれない奴はいないんじゃないでしょうか!

全体的に話のトーンは重めで、マーベルで言えば『アベンジャーズ』よりも『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』のノリに近い印象ですが、バットマンのおかげて全体的に暗い印象のあるDCコミックならばこれはこれで全然アリ!
地味なシーンも多いのに152分という長めの尺を感じさせない緩急のついた構成は素晴らしかった。

画面全体が黒いシーンが非常に多く、ちょっと見づらいシーンも多いので、エッジがパキッと見やすいIMAXでの鑑賞がやっぱりおすすめかもしれませんね。

作品概要

2016/アメリカ 上映時間:152分 G
原題:Batman v Superman: Dawn of Justice
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ザック・スナイダー
出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ

感想

70 100点満点 scored by ultimate-ezバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

というわけで、やっぱりザック・スナイダーのバトルシーンは最高だぜ!と思えた本作。
ただ、ドラマ部分もなかなか見応えがありました。
前作の感想で僕も書いてましたけど、スーパーマンって街壊しすぎでしたよね。なんと本作は、その「スーパーマン、街壊しすぎ問題」からドラマが始まるんです。
ベン・アフレック演じる今回のブルース・ウェイン(バットマン)は、スーパーマン街壊しすぎ問題の被害者で、そこから今回の対決に発展していきます。
一般市民の視点から見た『マン・オブ・スティール』は天災そのもので、ビルの倒壊シーンは明らかに「9.11同時多発テロ」を喚起させるような映像として作っていて、ヒーロー譚だった前作を脅威・厄災として再構築している前半の見せ方は表現としても面白く、また監督の”自作への客観性”の高さも感じさせます。

また、本作における真の黒幕であるレックス・ルーサーのキャラクターも面白い。
若き実業家(天才肌)という役をジェシー・アイゼンバーグが演じているせいで、完全にソーシャルネットワークのザッカーバーグなんですが、このサイコっぷりがいかにも”漫画的”で素晴らしかった。
それにしても『アイアンマン3』とかもそうでしたけど、こういう”若きベンチャーファウンダー”みたいな敵キャラ、最近よく見る気がします。
アメリカ映画における”敵キャラ”って、その時代を反映するものだと思うんですが、ここ数年、アメリカの既得権者にとっての最大の脅威はこういうベンチャー、スタートアップの人たちなんでしょう。
考えてみれば、日本だとAmazonとかを筆頭に、近年だとUberとかAirbnbとかの日本進出が”黒船”みたいな扱い方をされますが、アメリカにいたら「黒船ですよー」とわかりやすくやってくるのではなく、突如現れて寝首をかいてくるんでしょうからね。
確かに日本にいて感じる以上に”脅威”なんだろうなーと思えます。

という感じで、全体的には結構楽しかったんですが、一つだけ不満が。
一つだけと言いつつ個人的には結構致命的なんですけど、みんなスーツがダサい!!
スーパーマンはまあいいとして(いや、あれも大概ダサいんですけど、アベンジャーズのヴィジョンとかもなかなかのデザインだったので、あの手のデザインはあれくらいが限度なんだと割り切ってます。。。)、まずは今回のバットマンですよ。
昔のドラマ版を意識したスーツってことなんでしょうけど、ノーラン版を見た後にあれは…。
ベン・アフレックがちょっと体をデカくしすぎたせいもあるのか、ちょっとカッコよくはなかったなーと。

ただ、バットマンはまだ我慢できるんですよ。
ひどいのはワンダーウーマン!
キャストは最高なんですよ。キリッとした目と健康的な太もも。ノーラン版のバットマンにおけるキャットウーマンに「違う!アン・ハサウェイはめっちゃ好きだけどこれはミスキャスト!キャットウーマンは”ケツ”なんだよ!」と憤っていた私ですが、「ワンダーウーマンは”フトモモ”!」を理解してくれている今回のキャストは最高。
でも、スーツがダサい!!
ダサい上に、「あの装備で強い」の説得力が皆無なデザインなのがちょっといただけないですね。

さらにさらに、『ジャスティス・リーグ』に向けて、フラッシュ、サイボーグ、アクアマンの3人もちょっとだけ登場するんですが、このアクアマンがまた超ダサいんです。。。アクアマンは設定的に厳しいところもあると思いますが、ソーくらいのデザインには仕上げてもらいたかった…。
フラッシュはスーツ姿で登場しないのでわかりませんが、あまり期待できない気がします…。こいつもクイック・シルバーよりカッコよくデザインしてもらいたいキャラなんですけどねぇ…。
そういえばグリーン・ランタンって出ないんですかね?あいつDCですよね?

というわけで、せっかくのヒーロー大集結映画なのに、『アベンジャーズ』と比べて見た目がダサいのが気になってしまう作品でした。

あ、そういえばもう一点不満ありました。
「映像的にこういうのが見せたい」ありきなんでしょうけど、夢オチ展開のシーン多すぎ!かっこいいからいいんだけど。

さらに『ジャスティス・リーグ』への不満としては最後のあの展開ですよね。
公開直後にネタバレ書くのもあれなんで濁しますが、本当に死ぬんかい!と。
最後の最後にやっぱり死んでないのかなと匂わせる演出はありましたが、だからって「ジャーン、生きてました!」という展開も萎えますよね。。それこそ「ドラゴンボール」なので、アリかもしれませんが。
なんでしょう、本作は本作でめちゃくちゃ楽しめたんですが、『ジャスティス・リーグ』の序章としてみた場合、『ジャスティス・リーグ』に不安を感じる要素があまりに多くて、「本当に大丈夫?」という思いも拭えない作品でした。

ま、『ジャスティス・リーグ』、絶対見ますけどね!!

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