威風堂々の花火がたまらない! 映画『キングスマン』のショート感想

作品概要

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2014/イギリス 上映時間:129分 R15+
原題:Kingsman: The Secret Service
配給:KADOKAWA
監督:マシュー・ボーン
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エガートン、サミュエル・L・ジャクソン

<あらすじ>
ブリティッシュスーツを華麗に着こなし、スパイ組織「キングスマン」の一員として活動しているハリー。
ある日、組織の一員が何者かに殺されてしまい、その代わりに新人をスカウトすることになる。
ハリーは、かつて命を助けてもらった恩人の息子で、密かにその成長を見守っていたエグジーをキングスマンの候補生に抜擢する。
一方その頃、頻発する科学者の失踪事件の首謀者ヴァレンタインが、前代未聞の人類抹殺計画を企てていた。

感想

89 100点満点 scored by ultimate-ezキングスマン

はい、いまさらキングスマンの感想です。

友だちと映画の話になると「2015年のベスト映画は?」みたいな話題になるんですが、だいたいみんな『マッドマックス』か『キングスマン』を挙げてまして。
ここ数年「子どもと遊ぶ時間>映画を観る時間」という配分の生活で映画を全然見ていない僕は当然どちらの映画も観ていなくて…。
でも、今奥さんが第二子出産のため里帰り中でポジティブな別居状態。
このタイミングで新作映画はもちろん「ここ3年で話題になった映画」をまったりと観はじめました。
というわけでようやく『キングスマン』を観たわけですが、いやー、最高ですね。

『キングスマン』についての前提知識として“コリン・ファース主演のスパイ映画”という情報は知っていて。
「コリン・ファース+スパイ」と言えば、やっぱり『裏切りのサーカス』っていう傑作映画を思い出さないわけにはいかないじゃないですか。
そんなわけで、頭の隅に「裏切りのサーカス」を置きながらの鑑賞となったんですが、、、いやー、真逆!!
こんな完全な真逆見たことないっていうくらいの180度真逆!!
いや180度じゃないっすね、540度。いや1260度!3回転半、トリプルアクセル級の真逆っぷりに驚きました。
ただ、『裏切りのサーカス』は大好きな映画なんですが、『キングスマン』のこのノリはこれはこれで最高!大好きすぎます。

特に何と言っても本作は音楽が素晴らしい。
どの曲も”アガる”曲揃いですが、中でもやっぱり『威風堂々』の使い方が最高!!
僕は奥さんが音楽関係の仕事をしていることもありオーケストラなどのコンサートを聴きに行くことがあるんですが、今後しばらくは『威風堂々』を聞くたびにあの一連のシーケンスが脳裏をよぎるのかと思うと、ちょっと笑いを堪えられる自信がありません。

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あとは本作の監督マシュー・ヴォーンと言えば『キック・アス』の監督として有名だと思うんですが、なんでしょう『キック・アス』とも通じるところのある監督のフェティシズムが本作にも溢れていて。
例えば、最強おっさんが無双しつつも死亡→意思を受けついだものが覚醒してさらなる無双、みたいな流れとか。
カメラワークにしてもFPSゲームっぽい視点の映像が今作でも使われていて。
ものすごく深い意味があるわけでもないし、どう考えても”高尚”な表現なわけではないんですが、うーん、好きです!
ついでに言うと最後に入る微妙なお色気シーンが無駄にアブノーマルなのも素敵!
『キック・アス』ではヒットガール(クロエちゃん)をちょっとエロい目で見ている視点があって、アメリカで最凶アブノーマルである児童ポルノ的なニュアンスがあったんですが、さすがに本作はちょっと安全寄り。
それでも決してノーマルではないところが素晴らしいですね!

こういう”作風 “をしっかり持っている監督ってやっぱり素敵なんですが、「よくよく考えるとこれ大丈夫?」っていうストーリーがざっくりしているところも『キック・アス』と通じるところがありまして。。
楽しいからいいんですけど、あれだけ世界各国の要人が全滅した状況って大丈夫なんですかね?
『キック・アス』でもあれだけ殺り殺りだったヒットガールちゃんが何の代償もなく普通の女の子として社会復帰しているところに少しだけモヤっとしたものを感じたんですが、終わり方の「はい、解決!おしまーーい、ハッピーエンドでーす!」みたいな力技感が本作も健在で。
いや、楽しいんですけどね。楽しいんですけど、これでいいんだっけ?という感覚がないこともないような鑑賞後感でした。

とはいえ、とにかく2時間をアゲアゲテンションで楽しめる作品なのは間違いありません。
登場するスパイグッズの超現実感も非常に楽しく、いわゆるリアリティーSF的な実在感はないガジェットが多いんですが、スーパーヒーローの超能力まではいかないけど現実は超えているという「刃牙に出てくるキャラクターの強さ表現」にも通じる、絶妙な現実離れ具合がとても”ちょうどいい”!
ものすごく上から目線で言っちゃいますが「わかってるわ〜」と思える映画でした。
いやー、映画ってやっぱ楽しいですね!

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