俺のかわいいガブリエラちゃんが…。 映画『スプリング・ブレイカーズ』ネタバレ感想

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TSUTAYAのレンタルコーナーに大仰なポップがつけられていて、思わず手にとってしまった本作。
“痛み”を視覚化した超絶ハイセンス映画『127時間』の印象が強いジェームズ・フランコが出演しているってところにも後押しされレンタルしてみました。

そんなわけで、ジャケットと店頭ポップの前情報のみでレンタルしてみた本作。
ジャケットの印象からアメリカの超リア充大学生たちの祭典を描いたおバカエロ映画、つまり“ピラニアが出てこない『ピラニア3D』”を想像していたんですが、その印象は木っ端微塵に砕かれる作品で。

ツッコミどころや不満は多々あるんですが、転がるようにドープなところへ堕ちてしまった「こんなはずじゃなかった。。。」という少女たちの葛藤と、その葛藤を持たず、むしろドープな世界で開花していく新種の少女たちに、何がなんだかわからない不思議な気持ちにされる映画でした。

そして、新種の少女側の「超かわいいけど超ビ○チな感じ」にニヤニヤとしていたんですが、ある瞬間にふと気づいちゃったんです、、、この娘、『ハイスクールミュージカル』の主役の娘!ガブリエラを演じていたヴァネッサ・ハジェンスや!!!

俺のかわいいガブリエラちゃんが・・・何でこんなことに・・・。

『スプリング・ブレイカーズ』の作品概要

2012/アメリカ 上映時間:93分 R15+
原題:Spring Breakers
配給:トランスフォーマー
監督:ハーモニー・コリン
出演:ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス、バネッサ・ハジェンズ

<あらすじ>
春休みに犯罪に手を染める女子大生4人組の過激な青春を描いたクライムドラマ。
レストラン強盗で手に入れた資金でフロリダ旅行へ出かけた女子大生4人組は、旅先でドラッグやセックス漬けの毎日を楽しんでいたが、麻薬ディーラーの男エイリアンとの出会いをきっかけに裏社会へと足を踏み入れていく。

感想

51 100点満点 scored by ultimate-ezスプリング・ブレイカーズ

というわけで、4人組の一人キャンディがガブリエラちゃん(ヴァネッサ・ハジェンス)だと気づいてしまって以降、あんまり話に集中できなくなってしまった本作。
なんせ、ある意味究極のリア充といいますか、アメリカンなハイスクールライフの中心人物だったあの子が、レズりながらの3Pファックもこなすハスラー女子になっちゃったなんて、そんなのもう!超ショック!

全編水着でお送りしてくるのも大変嬉しいものの、クライマックスでは首から下はビキニなのに首から上は目出し帽!
しかもピンクの目出し帽!
女の子らしくて可愛いわね〜・・・って!!なんなんだその格好は!!!

しかもそんな格好でマシンガンを片手で操り、黒人ギャングスタたちを撃ち倒していくわけですよ。
仲間のTHUGでILLなHustler野郎は一発の銃弾で死んでしまう中、敵の銃弾にかすりもせずに少女たちが無双するこの世界観!

なんの説得力も無いまま、イマイチなんでそんなことをしているのかも理解できないまま、少女二人が暴れまわるこのラストシーンに一体何を思えばいいのかが全く理解できないまま。
僕はもう、ただただ「ああ、俺のかわいいガブリエラちゃんが。。。」とつぶやき続けたこの映画。
予告編を観ると“最強ガールズムービー”とのキャッチコピーが付いていますが、その意味も含めて、正直まったくよくわからない映画なのでした。

これは、一体誰をターゲットにした映画なんだろう。
4人組と同じくハイティーンの少女がターゲットなんだろうか?
であれば、そういう層が見れば「やべぇぇぇ!!!」と燃え上がる映画なんだろうか?
だとすれば、この映画にまったく何も思えなかった僕は、単にこの映画のターゲットをはずれた“おっさん”ってことなのだろうか!!
確かに、最近の若者のに人気と言われる「西野カナ」とか「ナオト・インティライミ」とかの魅力がまったくよくわからんな〜なんてことを常日頃思っていたんですが、確かに私も32歳!
これが、おっさんか!!
ガブリエラちゃん、私はおっさんなんですか!!!

と、そんなことを考えさせらえる映画になってしまいました。
(検索などから当ブログにお越しいただいた方で、真面目に「『スプリング・ブレイカーズ』ってどんな映画なんだろう?」とか「『スプリング・ブレイカーズ』の解説が読みたいな」という方がいらっしゃいましたら、こんな文章を読ませてしまったことに関し、心よりお詫び申し上げます。。)

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さて、今日もまた、“映画の感想”といっていいのかわからない文章になってきましたが、気にせず続けます。

そんなわけで、基本的に「ダメだ。さっぱりわからん!」という感想の映画だったわけですが、決して「ダメ!」「イヤ!」「キライ!」という映画ではなく、「ああ、こういうところはいいね」と思う部分もありました。

例えば、4人組が逮捕されてしまうシーン。
こういうテーマの映画であれば、下手すれば犯罪をかっこよく描きがちなところ。
この映画でも銃撃のシーンやギャングスタ同士のいざこざ、それから薬をキメるシーンも実に楽しそうに描かれているんですが、そのノリをぶった切るように唐突に警察が押し入って逮捕されてしまうわけで。
この辺り、犯罪を増長させる映画ではなく、きっちりと実物大で描いている感じに好感を覚えます。

また、4人組の一人が「もう、やだ!」とスプリング・ブレイクを切りやめて家に帰ってしまうんですが、それ以降、その子のことは一切描かれない潔さが凄い!
ハッキリ言って4人組の中ではガブリエラちゃんと1位2位を争うかわいい子で、かつストーリー的にもほぼこの子が主役といっていい扱いだったんですが、唐突に物語からドロップアウト。
「合わない子は合わないから無理なのよ」という、ネオ最強ガールの生き様を体現したような切り捨て方に、32歳のおっさんは感心せずにはいられないのでした。

これが“若い子”か!!

それから、良かった点で言えば、少女たちを悪の道に引きこむTHUGILLDirtyBig Willie野郎の“エイリアン”が、スプリング・ブレイク真っ只中で叫ぶ「ビキニとケツこそ人生だ!」という言葉。
これぞ真理!!
実に素晴らしい!!!

(改めまして。検索などから当ブログにお越しいただいた方で、真面目に「『スプリング・ブレイカーズ』ってどんな映画なんだろう?」とか「『スプリング・ブレイカーズ』の解説が読みたいな」という方にこんな文章を読ませてしまっていたとしたら、それについては心よりお詫び申し上げます。。)

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そんなわけで、それなりに楽しむポイントはあった映画だった『スプリング・ブレイカーズ』。
ただ、全体的な印象としては、冒頭に書いたように“イマイチよくわからない”映画でした。

ポイントポイントでカットインする少女たちのイメージショットのような映像があまりにも多すぎて頭がトランス状態になってしまうのもその一因。
これが、単純に“アイドル映画”だからこそのサービスショットであればいいんですが、この映画は明らかにそういう意図でイメージを差し込んでいるわけではなくて。
それが明らかなのは、不自然にリフレインされる台詞の数々。
少女たちのまったく同じ会話を何度も繰り返したり、“エイリアン”の独白を何度も繰り返したり。
この意図的な繰り返しはきっと“文学性”を持たせようとしているんですが、じゃあ“純文学映画”に仕上げたいのかと思いきや、急に“エイリアン”がピアノを弾き語り始めたかと思ったらその曲がブリトニー・スピアーズ!!
タトゥーが入りまくって、前歯を金歯で覆ったTHUGなハスラー野郎がブリトニーですよ!

純文学性、台無し!!

いやー、まったくもってよくわからん。。

というわけで、ジャケットの雰囲気や予告編の雰囲気から感じられる「お色気映画」の要素や「青春おバカ映画」の要素は皆無。
ディテールだけを観れば「骨太な巻き込まれ型クライム映画」って感じなんだけど、肝心のテーマがよくわからない作品で。

それが「おっさんには理解できないイマドキ映画」ってことなのかもしれないけど、映画から香りたつ“ヤバイ香り”みたいなものが魅力的過ぎて、「最近の若いやつらはよーわからんな。」と無視して切って捨てられないのが不思議な作品でした。
いやー、一体なんだったんでしょう、この映画。。。

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