映画化にあたり、原作の良かったところは全部カットしてみましたwww 映画『風俗行ったら人生変わったwww』ネタバレ感想

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1000takuという企画のおかげで1000円での鑑賞ができるところを、さらにいろいろうまいことやると500円で鑑賞ができて。
しかも劇場公開と同じタイミングでiTunesStoreやGoogle Playなどの動画配信チャンネルからも500円で配信されているという、なんともチャレンジングな企画を実施中の本作『風俗行ったら人生変わったwww』。
ちょっと前に流行った2ちゃんねるのスレを映画化ということで、数年前に大流行した『電車男』を思い出すような映画です。
(タイトルがタイトルだけに『電車男』ほどの大流行とはいかず、プライムタイムでのTVドラマ化も難しいでしょうけども。)

実際、僕もこのスレを(まとめサイトで、ですけど)読んでいて、「さすがに嘘っぽいな、ネタ確定!」と思いつつも楽しんだ口だったので、それなりにこの映画を楽しみに…、
いや、本音で言いましょう。佐々木希の風俗嬢姿を観たいという一念から、500円で鑑賞してみました!

ちなみに、原作はこちら!

作品概要

2013/日本 上映時間:99分 PG12
配給:セディックインターナショナル、電通
監督:飯塚健
出演:満島真之介、佐々木希、松坂桃李

<あらすじ>
何事もすぐにあきらめてしまう自己完結型の29歳童貞・遼太郎は、自分を変えるため風俗に行くが、そこで出会った訳あり風俗嬢のかよに一目ぼれしてしまう。知れば知るほどかよに心ひかれていく遼太郎は、なぜ彼女が風俗嬢をしているのか疑問を抱くが、初めての恋になにをどうしていいのかもわからない。遼太郎は頭脳派トレーダーの晋作らネット仲間の知恵を借り、かよの人生を救うため奇想天外な作戦を練る。

感想

2 100点満点 scored by ultimate-ez風俗行ったら人生変わったwww

そんなわけで、佐々木希の風俗嬢姿が観れたら個人的な目的は達成できる作品だったはずで、もちろん「彼女が脱ぐかも?」なんて期待はみじんもしていなかったので、劇中での佐々木希のサービスシーンを観れただけで満足といえば満足のはずなんですが、、、
ちょっとそれだけでペイできないほどの強烈な不満を抱いてしまう映画でした。

ちょっと話が脱線しますが、
僕はこのブログで映画の感想を書き始めて1年以上が経ったんですが、感想を書く上で、1つだけ自分にルールを課しています。
それは、映画にたいして「つまらない」と言わないこと。
偉そうにも「ここをこうして欲しかったな〜」とか「ここがこれじゃダメじゃない!」なんてことは書いているんですが、それでも”つまる”“つまらない”はあくまで個人的な嗜好だし、何より自分が好きな映画を「つまらない」と切って捨てている文章を見るとイヤな気分になるのも知っているので、自分自身ではなるべく使いたくないな〜と思い、そのルールを課していたわけです。

しかし、今ここに、その禁を破ります!
映画『風俗行ったら人生変わったwww』、これはつまらない!
この映画の関係者の方々、出演者の方々、そしてこの映画を大好きな人がこのページにたどり着いていたとしたら本当にすみません。
でも、これはさすがにつまらないですよ!!

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と、ここまで言いたくなるのには一つ理由がありまして。
実はこの映画、決定的な問題を持っているんです。
それは、原作のおもしろかったところをほぼ全てカットしているというところ。
いやーもう、何でこうなった!

原作において一体なにが面白かったのかといえば、それは遼太郎が人間的に成長し、かよちゃんを救い出す一連のプロセス。
その中でも、晋作くんというファンタジスタの助力を得て、かよちゃんを食い物にしていた悪党たちを詰将棋のように追い込んでいくところにあるわけです。
しかし、映画ではそこを全カット!
法の知識で悪党たちより一枚も二枚も上手な晋作くんの知識を使い、超正攻法でかよちゃんを救い出す(かよちゃんが背負わされた借金を無効にする)のではなく、台風に見立てた大型扇風機で借用書を吹き飛ばすという超展開で解決してしまうんですよ。

何それ?

あくまで、法の知識を駆使して正攻法で戦うから面白いのに、不法侵入+器物破損の犯罪を犯しちゃってる時点でダメでしょ。
そして、「借用書が吹き飛んで雨に濡れてズタボロになったから借金は無効ね!」って、この脚本を書いた人って小学生なの?
借用書の写しが一枚あれば、もしくは口座の振り込みの記録や、借用に関するメールのやりとやなんかで金銭の借用の事実はいくらでも証明できるし、それがあれば金銭の請求権は当然存続するでしょうよ!
かよちゃんの借金は消えないし、遼太郎くんは犯罪者。
これの何が解決やねん!!

そして、原作での遼太郎は自分の利益は度外視でかよちゃんのために行動を取るわけで、それが読者の胸を打ったし、晋作くんの助力を得る最大の理由になったんですが、映画ではかよちゃんの借金を返すために遼太郎が何をするかと言えば、、、
ビルからビルへの走り幅跳び!

何それ?

お前が走り幅跳びをすることに、一体何の意味があるんだよ!!
そして、それは一体、誰のための行動だよ!!
「オレ自身が成長するため!」「変わりたい!」知らんがな!!
かよちゃんのために無我夢中でやったことが結果的に自分を変えていたのがあの原作なんだよ!
確かにビルからビルのジャンプで命は賭けてるるけども、そういうことじゃないだろう!!!!!

さらに言えば、原作ではかよちゃんの問題が解決した時点で、遼太郎は晋作くんに誘われて吉原に行くという展開があるんです。
これまた、原作においては非常に重要なシーン。
かよさんと出会ったという意味で「風俗行ったら人生変わった」というのと同様に、ここで吉原に行くことが遼太郎の人生を大きく変えるわけで。
「風俗行ったら人生変わったwww」という馬鹿みたいなタイトルが一段と深みをます重要なシーンなんですが、、ここもまるまるっと全カット!
いやー、意味がわかりません。

きっと脚本家の方は原作を読んだときに何の感情も動かなかったんでしょうね。
それでも、社会人なんだから脚本を書かなきゃいけなかったんでしょう。
”お仕事”おつかれさまでした。

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他にも不満点はまだまだ盛りだくさん。

その中でも最も致命的なのは、かよさんが過去を語るシーンを茶化して描いているところ。
かよさんんと元カレ中畑との交際のスタートは、ほとんど”レイプ”と呼んで差し支えのないものなんですが、なんとこの映画、そこを“おもしろおかしく“描いているんですよ。
監督及び製作者の皆さんは、これを「ウケるだろう」と思って作ったってことですよね?レイプを。

いやー、マジで信じられません。

さらに、松坂桃李のキャラもよくわからなくて、唐突に変な顔をするシーンが多いんですが、そこにもこれといった意味はありません。
ただ単に「変な顔をしたら面白いでしょ?」という感覚で作られているんでしょう。
いやー、一体どれだけ観客をバカにしてるんだか…。

また、主人公遼太郎の扱いにも不満が。
演技がピカルの定理の頃の綾部そのまま、っていうところはいいとして、あの「過呼吸」の描写がヒドい。
遼太郎は追い込まれた時に過呼吸が出ちゃうんですが、映画の終盤で応急処置を施そうとするかよさんを制止し自力で過呼吸の症状を乗り切ろうとするシーンがあります。
そして、この映画では、それがまるで“成長“であるかのように描いているんですよ。
これってつまり、「過呼吸って弱いやつがなるもの」と思っているってことですよね?
「過呼吸は弱いやつがなるものだから、過呼吸を克服する=成長して強くなったってこと」って。

重ね重ねすみませんが、マジで信じられません。
(余談ですが大事なことなので書いておきますが、過呼吸に対してビニール袋などを口に当てて呼吸をさせることは間違った応急処置で、見様見真似で対応すると「窒息死」なんてことにもなりかねませんのでご注意ください!)

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というわけで、ここ数年で観た映画の中では最大級に腹が立つ映画だった本作。
レンタルビデオショップをたらい回しにされるというシーンを全部同じ店舗で撮影しちゃっている当たりからも、「これくらいだったらバレずにイケるっしょ!」 という観客をなめくさった適当さが垣間見えますが、本当にヒドい作品でした。

ただ、冒頭でも書いたように僕はこの映画を500円で観たわけで、それでもこれだけムカツイているところを、もしこれに1800円払っていたら、、、
そう思うと、「これは1800円では見せられない」と判断した人が関係者の中にいたということに関してだけは褒めておきたい!

いや、違うか!

1800円だったら観ようと思わないところを500円だから観ようと思ってしまったわけで、、、前言撤回!黙って1800円で公開しててスルーさせてもらいたかったよ!!
ちくしょーめ!!

そんなわけで、ほぼ褒めようのないひどくつまらない映画だった『風俗行ったら人生変わったwww』。
まあ、佐々木希のお口でのサービスシーンが観れたということで、500円の価値はあったのかもしれないと思ってしまう自分が一番憎いよ!!

余談ですが、、、

映画を観るちょっと前に、こんなつぶやきをしていた私です。。。

くそッ!この後、よしじゃあせっかくだから観てみるか!と思ってしまった自分が許せない。。。

Commentsこの記事についたコメント

1件のコメント
  • 紺碧 より:

    私も昨日この映画見ましたけど原作の面影があるのは最初半分だけ!あとは無理矢理詰め込んだ感じですね
    原作が素晴らしいのですから原作完全再現でも良かったはずなのに…
    原作を読んでいない方には尚更この映画は観て欲しくないですね…

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