今日の感想文はものすごく気持ち悪い文章を書いてしまったのでご注意ください! 映画『HK 変態仮面』ネタバレ感想

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「まさかの映画化!」という意味ではこれほどの衝撃作もなかなかないんじゃないかと思えた本作『HK 変態仮面』。

世代的に原作マンガに対する思い入れってほとんど無かった僕は、「そういえば昔ジャンプでやってたな〜」くらいの感覚なんで、キャスティングへの不満は特に無く。
当然潤沢な予算なんかついてない映画なんだろうな〜ってことも鑑みると映画化したこと自体が快挙で、それだけで素晴らしい!と思うべき映画なんでしょう。

ただ、さすがに脚本が“雑”過ぎると言いますか…。
オチの展開が「ヒーロー物」の物語としてはあんまりの仕上がりで…。

まあ、そもそも「けしからん!」と憤るような類の作品ではないと言われればその通りなんですが、だからってこれで満足するのは流石に難しいかな〜、と思わざるをえない作品でした。

作品概要

2013/日本 上映時間:105分 PG12
配給:ティ・ジョイ
監督:福田雄一
出演:鈴木亮平、清水富美加、安田顕

<あらすじ>
ドMの刑事とSM女王を両親に持つ紅游高校拳法部員の色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は、転校生の姫野愛子に一目ぼれしてしまう。そんなある日、愛子が銀行強盗に巻き込まれ、人質にとられる事件が発生。覆面を被って変装し、強盗を倒そうとした狂介は、間違って女性用パンティを被ってしまう。しかしその瞬間、狂介の奥底に眠っていた変態の血が覚醒。人間の潜在能力を極限まで引き出した超人「変態仮面」に変身する。

感想

49 100点満点 scored by ultimate-ezHK 変態仮面

というわけで、正直「イマイチだった」と言わざるをえなかった本作『HK 変態仮面』。
わりと評判が良さそうな映画だったと記憶していたんですが、もしかすると一般的な「アニメ原作映画」とは真逆で、原作への思い入れがある人の方が「よくぞ映画化してくれた!」という絶賛姿勢になっていたってことなのかもしれません。
というのも、原作への思い入れ無い派の僕としては、そう考えないないと納得がいかないくらい“物語としてのバランス”が悪い作品で。
(これが原作ではどう処理されていたのかは不明ですが、)脚本の大筋として、“ヒーロー物”として一番大事なものが欠けている作品なんですよ、コレ。

“ヒーロー物”の醍醐味はやはり“正義の力で悪を倒す”ところにあるんですが、実はそこに“ドラマ性”ってものはほとんど無くて。
実は悪を倒すに至るまでに“ヒーローが何を失ったか?”にこそドラマがあると思うんですよ。

物語の最後にヒーローが得るものっていうのは、まあ「世界の平和」ってのがオーソドックスですが、そこに至る過程においてヒーローっていうものは何かを失うもの。
それは“仲間の死”であったり、“自分自身の命”だったり、“自分自身の名誉”や“信頼”だったり。
ヒーローが100%圧勝するだけの話だと全く面白みもないもので、「わしらの失ったものは、この地球にも匹敵するほど大きい・・」と言わしめる“代償”が感動を生むわけですよ。

それに引き換え、本作の主人公「色丞狂介」くんは本作の中で最終的に何も失っていないわけで。
そこが全くグッとこないわけですよ!

狂介くんっていう人は、(「実際のところどうやねん!」というのは置いといて、)本人的には「俺は変態じゃない」と思っている人物。
にもかかわらず、“パンティーをかぶる”という超変態的な行為によってヒーローになることが出来るわけで。
パンティーなんかかぶりたくなくて、生身で悪者を倒せたらいいんだけど、でもパンティーをかぶらないと敵を倒せない。
「自分は変態じゃないのに、変態的な行為をしないといけない」というジレンマを抱えたヒーローなわけです。

ここから真っ当に“ヒーロー物”のドラマを考えるとすれば、強敵を前にした狂介くんが、「後戻りができないほどの「ド変態(ダークサイド)」の力を得て敵を倒す」=「自分自身の人間性を代償に敵を倒す」
もしくは、「やっとの思いで敵を倒すも大切な人に変態行為がバレてしまう」=「社会性を代償に敵を倒す」という展開が必要なはず。

でも本作では、「仮面ライダーフォーゼ」の活躍でおなじみの清水富美加ちゃん演じる姫野愛子ちゃんに変態仮面の正体がバレるという展開はあるんだけど、そもそも愛子ちゃんは変態仮面に惚れてしまっている変わった女の子なんで特にダメージはなく。
むしろその勢いで告白→「大好きな子のパンティをかぶるとスゴイ力が出せるんだ!」と生脱ぎパンティを要求。
宣言どおり“スゴイ力”を出して強敵を撃破!
という、悪いこと一個もなし、いいコトだらけの展開で。

ただまあ、「大好きなあの子も変態だった」という展開は『惡の華』なんかの例もあるしまだ許せるんですけど、本作が許せないのが、狂介くんが最後まで「俺は変態じゃない!」というスタンスを貫いちゃうところ。
「俺は変態じゃない(本気)。でもパンティをくれ!」って、まったく潔くねぇ!!!

“何も失ってない”というのは百歩譲って受け入れるとしても、“自分を偽ったまま”のスタンスでラスボスを撃破しちゃうヒーローって、超スッキリしないんですけど!!!

その後の展開も、敵を撃破した後日談は無く、夢オチなのかなんなのかふわっとしたエンディングがあっていきなり終了。
なんと言いますか、“ヒーロー物うんぬん”もあるんですが、単純に後半グズグズという意味でも全くグッと来ない作品だったという感じです。。。

Hk sub large

と、全否定しているような感想になっちゃいましたが、序盤〜中盤の流れは「最高だった!」とまではいかないもののなかなか面白くて。
狂介くんの無駄に作りこまれたキレッキレの肉体は超いけてるし、次々に襲い掛かってくる刺客たちもバカバカしくて(いい意味で。)最高でした。
(特に、いまどき「モーホー仮面」という小学生がつけたようなネーミング(いい意味で。)のキャラを登場させるあたり、バカっぽくて(いい意味で。)最高ですよ!)

そんな中でも際立っているのが、“偽変態仮面”を演じた安田顕さん!
この人はホントにスゴかった!

“変態仮面”の作りこまれたキレキレのボディに対し、まったく作りこまれていないだらしないおっさん体型。
さらに、本物の変態仮面は変身すると顔面も様相が変わるのに対し、偽仮面は単純に安田さんがパンティーをかぶっているだけなので、そのビジュアルはぐうの音も出ないほどの変態
そんななりで“変態美学”を語る様を見ていると、もはや安田さん本人が変態にしか見えてこないわけです。
まして、それまでの演出が全て小学生ノリだったのに対し、ガチの変態が登場してしまっているわけで。
そりゃあもう、小学生の輪の中に大人のド変態が乱入してきたような規格外っぷりなわけです。
それがたまらない!
常に自分の乳首をいじり続けている地味な仕草も、素晴らしく気持ち悪かった(いい意味で。)っす!

Hk yasuda large

というわけで、正直オチの展開以外は全然キライな映画ではなくて。
まあ、笑った箇所は「うんこちんちんおっぱい!」という小学生級の下ネタだったりもするので、全力でオススメするのは抵抗があるんですが、まあ、おもしろい映画ではありました。

ただ、やっぱり最後の展開がスッキリしないし、グッとこないというのが、あくまで“ヒーロー物”という点では絶対的に不満。

さらに、ここまで愚痴っぽいことを書いてしまったんで、いっそ全部言っちゃいますが、最後の展開の一番の不満はパンティーですよ、生脱ぎパンティー
「君のパンティーをくれ!」という狂介の願いに対し、「恥ずかしいけど世界平和のために」と愛子ちゃんはパンティーを脱ぐわけですが、スカートの中に手をいれパンティーを脱ぐシーンから“生脱ぎ感”が感じられないんですよ!まったくもって!!
スカートの中に入れた手の感じや、パンティを脱ぐまでの時間から考えて、どう考えても“太もも辺り”にパンティーがあったとしか思えない状況。
明らかに脱ぎたてホヤホヤのパンティーじゃないんですよ!!

この映画にして、このクライマックスならば、ここでの“生脱ぎ感”こそが一番大事に決まってるでしょうが!!!!

あ!
自分のブログとは言え、僕はどうしてこんな気持ちの悪い文章を書いてしまっているんだ!!

そんな後悔はありつつも、清水富美加ちゃんが超可愛かったからこそ、このシーンのガッカリ感は半端じゃなく。
「ヒーロー物のプロット的にはうんたらかんたら」と偉そうに語ってみたものの、実はパンティーのホカホカ感が無いことがこの映画の唯一の不満だったようです・・・。

そんな僕ですが、僕は変態じゃないはずです。きっと。

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