え?え〜っと、、、あ!DVDのパッケージがかっこいい!! 映画『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』ネタバレ感想

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いつどこで目にしたのかは忘れてしまったんだけど、ちょっとだけ気になっていた『エンド・オブ・ザ・ワールド』という映画がありまして。
ツタヤのレンタル新作で出ていたので、借りてみました。

見始めてすぐ、「あれ〜?キーラ・ナイトレイが出てたはずなんだけどな〜。なんかおかしい。。。」という違和感を覚えたんですが、、、
いや〜、まったく同じ名前の違う映画だったとは!!
僕が“ちょっとだけ気になっていた”のはコチラでした!⇒『エンド・オブ・ザ・ワールド』公式サイト

というわけで予想外の出会いとなった本作『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』(キーラ・ナイトレイが出ている方とは、副題の有無で見分けてください。。。)。
意外性のあるシナリオや、独特の世界観など、基本的には「僕好み」な作品のはずなんですけど、今ひとつ盛り上がれない作品でした。

とりあえず、最大の褒めポイントが「DVDのパッケージのかっこよさ」なのは間違いなく、英語版だけじゃなく日本語版のジャケも文句なくかっこいいんですけど、原題の『EXTRATERRESTRE/EXTRATERRESTRIAL』を、あえて『エンド・オブ・ザ・ワールド』に変更しちゃったのはなんでだろう?
原題の『EXTRATERRESTRIAL』が、あの名作SF映画『E.T』の正式名称と被るからなのだとしたら、いやいや『エンド・オブ・ザ・ワールド(キーラ・ナイトレイ出てる方)』と混同することはあっても『E.T.』と混同することだけは絶対にないんだから『EXTRATERRESTRE/EXTRATERRESTRIAL』のままにしておいたほうがよかったわ!!ということだけは言っておきたいっす!

作品概要

http://www.youtube.com/watch?v=GZNKzvpXEN4
※日本語版の予告編が見つからなかったので、、、
2011/country 上映時間:95分
原題:EXTRATERRESTRE(EXTRATERRESTRIAL)
配給:<日本未公開>
監督:ナチョ・ビガロンド
出演:ユリアン・ビラグラン、ミシェル・ジェネール

<あらすじ>
マドリードに住むフリオは、ついに出会えた理想の女性と一夜を過ごした翌朝、空を埋め尽くすUFOの大群を目撃して衝撃を受ける。すでに地球は宇宙人たちに侵略されており、町中の人間が逃げ去った後だった。今ここに残っているのは自分たちを含めて四人。地球最後の日になるかもしれない一日、奇妙な関係で結ばれた四人による、もう一つの戦いが始まろうとしていた。

感想

37 100点満点 scored by ultimate-ezエンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる

というわけで、『エンド・オブ・ザ・ワールド 地球最後の日、恋に落ちる』。
まあ平たく言うと“微妙”だったんですが、基本的には“そんなに悪くないはずの内容”と言いますか。
オリジナリティという意味ではかなり突き抜けた作品であることは間違いありません。

本作の特徴。
それはまず、『宇宙人が攻めてきた!というSF映画なのに、宇宙人らしい宇宙人が一人も出てこない』というところ。
登場人物は「地球に最後に残された4人(正確にはもう一人出てきますが)」だけ。
しかも、“誰もいなくなった街”の描写がほとんどなく、ほとんどのシーンはアパートの中が舞台という、超ミニマムな映画です。

さらに、“地球上に最後に残された4人”がどんなことをやってるかといえば、「誰々が私に気がある。キモイ!」とか、「彼氏とうまくいってないの〜」とか、「彼氏は寝たんで、、、ヤりますか!」とか、「とりあえず彼氏を追い出せたんで、、、ヤりますか!」とか、「お前の彼女はアイツとヤッてるぞ!」とか。
非常に下世話で矮小な話に終始するわけです。

これまでも「低予算SF映画」といえばいろいろありました。
『モンスターズ / 地球外生命体』なんかは、“怪物がいる世界の日常”を描くことで、肝心の“モンスター”を描くことなくSF映画の世界観を演出することが出来ている映画だったわけですが、本作はさらにその裏を行く感じ。
“宇宙人が攻めてきて人類がほぼ全滅”という状況を舞台背景として、“普通の人たちが普通のことをしている”を描くという点は良く似ているんだけど、<“非日常が常となった世界”における日常を描く>という『モンスターズ / 地球外生命体』的アプローチではなく、<“日常”が崩れた直後であるにもかかわらず、“普通の人たちが普通のことをしている>という“ありえなさ”“奇妙さ”をコメディとしてまとめている点がかなり斬新。
この“ありえなさ”“奇妙さ”の感覚は、舞台や演劇を観ているような気分に近いものがあって、非・映画的
そういう意味では、すごく新鮮な感覚を味わえる映画でした。

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というわけで、こうやって書いてみると僕はこの映画をすごく気に入ってるっぽく見えちゃうんだけど、冒頭でも書いたように「今ひとつ盛り上がれない」と感じていまして。。。
それは、実際の上映時間以上に長く感じてしまう、ダラダラとした展開のせいなんだと思うわけです。

低予算ゆえのアプローチとして、“世界の終わり”という状況なのに半径5メートルくらいのことでゴタゴタ揉めているという切り口は新鮮ながら、さすがにその一発ネタで90分以上もたせるのは無理があって。
改めて、予告編を見てみるとわかるんですが、本編以上に予告編が面白い作品なんですよ。
これって30分くらいのショートムービーだったら、かなりの傑作になったんじゃないでしょうか。

ただし、以前『宇宙人王(ワン)さんとの遭遇』という映画の感想の中でも触れましたが、もろもろの理由で90分以上の尺映画にしたい(しなければならない)理由があるんだろうな〜というのも想像に難くないところ。

う〜ん。。。

こういう「低予算でネタ一発勝負」みたいなSF映画の受け皿として、ショートムービーが日の目を見る“場”があれば、超面白い映画が今以上に出てくるんじゃないかとも思うんですが、、、難しいんでしょうかね。。。

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上で挙げた以外にも、大きなネタとして「実は主人公が宇宙人だった!」というのもあって、まあ話の展開的には「まあ、そうでしょうね。」という程度で驚きもないんですが、ここもセリフで説明するだけなのが斬新!
「主人公の背中がバリバリと割れて、中から宇宙人が!」とか、「世を忍ぶ仮の姿から本来の姿へモーフィング!」なんていうギミックはまったくありません。
そのため、主人公が本当に宇宙人だったのか、ヒロインと彼氏を元サヤにするために宇宙人の“ふり”をしたのかもよくわからなくて。
何から何まで説明するのではなく、かなりの部分を観客にゆだねるという独特の余韻を生んでいます。

さらにラストシーンでは、主人公とTVのパーソナリティ(宇宙人と思われていた人物)の二人が、廃墟となった街の上に宇宙船が浮かんでいる様子をビルの屋上からまったり眺めているという映像が流れるわけですが、ハリウッドなんかのSF大作映画と比べればしょっぱいし、ほぼ静止画の背景ではあるものの、割と“ちゃんとしたSFっぽい風景”が使われていて。
それまでの本作の雰囲気からすると、明らかに金がかかっているわけです。
「なぜ、ここにこだわった!」と突っ込まざるをえない不思議なバランスに、これまた独特の魅力を感じてしまうのでした。

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という感じで、個々の要素をみていけば、決して魅力がない映画ではないはずの本作。
それでも一本の映画として見るとイマイチに思えてしまうのだから、「全体を通しての尺の使い方」の大切さを痛感する映画でもあるのでした。

なんていうんでしょう、パーツパーツは美人なのに、配置の問題で“変な顔”に見えてしまう女性っていう感じで。
なんかわからんけど、すげーもったいないものを見てしまった気分なのでした。

というわけで、最近のこのブログ的にはかなり短めの感想になってしまいましたが、ネタ一発勝負の映画の感想なので、感想自体もこんなもんということで。
とりあえず、DVDのパッケージのかっこよさと、ヒロインのかわいさが最高でした!という感じで、今日の感想記事は締めたいと思います。

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